今、伝えたいありがとう。

幽霊インタビュアー、ふじけんです。
初めての方、よろしくお願いします。
お久しぶりの方、ご無沙汰しています。

今、伝えたいありがとう。
難しいテーマなので、さくっといきましょう。

バスケットボールについて。

僕にはバスケットボールの才能がありません。
身長に恵まれず、手足も小さい。
筋量が人並み以下で鍛えても強くならず、足首・膝・腰に爆弾がありました。
不器用で、足も遅く、すぐアツくなって、すぐにバテる。

そんなモブ選手。

バスケットボールを初めて触ったのは小学校二年生のとき。
父親が監督をしていた女子バスの練習に連れられてでした。

いつもと違って真剣の父親の横顔と、
優しいおねえちゃんたちの一生懸命な姿が、やけに印象に残っています。

真剣にバスケを始めたのは小学校六年生のとき。
中学校では部活をするもんだ。そのとき初心者で始めたくない。

そんな理由だった気がします。

自分の小学校にチームはなく、近くの小学校まで自転車で40分かけて通いました。
チームでただ一人、別の小学校出身の選手。

ぽつん。

幸いなことに、弱小チームだったため、そこまでの力の差はありませんでした。
一ヶ月もしないうちに溶け込んでいた気がします。

中学校にあがって、環境は激変します。
といっても、チームでただ一人、別の小学校出身の選手だったことに違いはありませんが。

実力差。
それも圧倒的なまでの。

「お前なんて要らない」と。

あるときは言葉に出され、
あるときは表情に表され、
あるときは態度に示され、
あるときは教室で言いふらされ、
あるときは自分で自分に言い聞かせました。

「辞めちまえよ」と。

つらかったなあ。

「辞めたくねえ」という自分の意地もまた、ただただつらかった。

僕は逃げ出すのが苦手です。目を逸らすのは得意なくせに。

登校途中の河を渡るとき、何度自転車ごと飛び込もうかと、思ったか。
まあ、思っただけなのですが。

なんだかんだで月日は流れ、
周囲は少しずつ僕のことを見直し始めます。

水汲み、洗濯、声出し、スコアリング、後輩の面倒見、
戸締まり、雑巾がけ、モップがけ、ボール磨き、トイレ掃除

「誰でもできること」で「誰もしようとしないこと」を一つでも多く見つけて、手を挙げる。

自分の「要らなさ」を受け入れて、抗う。それだけでした。
それだけが僕の生きがいでした。

最初の土俵で逃げずに勝つまで抗った人は、強いと思う。
最初の土俵から逃げてでも別の土俵で頑張った人は、しなやかですね。

僕はそんな人達を心の底から尊敬します。

コートで敵わないなら、コート外で勝とう。
試合で活躍できないなら、ベンチで活躍しよう。

好きな女の子のNo.1になれないと分かった時に、
略奪するでもなく、別の子にアタックするでもなく、
その子の一番の男友達になろうとするような。

自分の土俵で、自分のルールで勝つ。
見切りの良すぎる、負けず嫌い。

それが僕の本質でした。

我ながら女々しいと思う。かっこ良くないね。

けどまあ、それでも、僕はバスケが好きでした。

自分以外の人が、彼女を幸せにしてくれるなら、僕が奪わなくてもいいね。
別れの辛さを味わわせるくらいなら、別の関係性を作ればいいじゃん。
さあ、僕はどうやって彼女を支えようか。

って考えちゃダメですか。
大好きなバスケに対して”彼氏”じゃない自分が出来る事を探しちゃダメなんですか。

そんな想いを、心のどっかに引きずりながら、僕は今、ここにいます。

大好きだ、バスケ。

エースじゃなくて、キャプテンでもなくて、スタメンでもなくて。
こんなことを言う資格があるのか分からないけど、それでも大好きです。

勝てなくても、下手くそでも、怪我ばっかりでも、不器用でも、
大好きなバスケに一生懸命だったことだけは、僕の誇りです。

死ぬほど好きで、死ねないほど好きでした。

ありがとう。バスケ。

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